世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

虹色はどんな色

少し昔話をしましょうか

 

今から少し前

まだ学生だった頃

わたしはギターフリークスというゲームに

ドハマリしていました

 

上手い下手はさておき

当時のスキルで8500を目指すくらいには

金も時間もつぎ込んでいて

寝食こそは忘れませんでしたが

それ以外のことはすべて投げ打つ勢いで

のめり込んでいました

 

出来損ないの人間なので

(就職難でもない時代に)就職先もなく

卒業の見込みも立たず

人として生まれたら当たり前にできることが

何ひとつまともにできない

生きている資格も価値もまるでない

だから死にたい

といった毎日でしたが

 

ギタドラに向き合っているときは

「死にたい」という概念から目を逸らし

「下手くそなまま死んでたまるか」という

執念で突き動かされていました

 

当時、最高峰の目標と捉えていた虹ネーム

達成できた日も

幾年か前の、こんな春の日でした

 

もうあの頃みたいに

全力でゲームに心血を注ぐことは

できないだろうし、ないだろうとは思いますが

 

大きくはないことだとしても

自分で立てた目標を達成できたという

人生随一の成功体験

何かにのめりこめたという自信

 

それはきっと

あの時、七色に輝くゲーム画面を前にした時に

得られたものでしょう