世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

入村

今更ながら

今話題のゲゲゲの謎を見てきました

ネタバレをかまします

 

熱狂的なファンというほどではないけど

ゲゲゲ忌での発表をリアルタイムで聞いて以来

楽しみにしていたのを

ようやく見られました

明転の瞬間まで丁寧、丁寧に作られていました

 

やっぱりいてもたってもいられなくて

レイトショーを観たというのに

すぐさま踵を返してミッドナイト上映まで

見てしまいました

 

生ける者の弱さ、愚かさ、恐ろしさ

そして美しさを存分に描いた

大人に向けた「ゲゲゲの鬼太郎」の映画として

最高だったと思います

 

鬼太郎の父さんは

時間軸や設定上は1番最近の鬼太郎の父親にして

 

笑い方や話し方は60〜70年代の鬼太郎を思わせ

勇ましく戦う姿はとりわけ80年代の鬼太郎を彷彿とさせ

線の細さや霊毛のはね方、表情などの特徴は90年代の鬼太郎によく似ていて

女の趣味は間違いなく00年代の鬼太郎

すべての「ゲゲゲの鬼太郎」の父であるような気がして

長い長い時間の中で

紡がれた作品のDNAを感じました

 

あとは「一瞬の幸せ」の描かれ方が良かったですね

70年経っても子供のままでいるような長い寿命の中で
長くてもたかだか数十年、否十数年程度の

蜜月を大切に、大切にして

 

そして変わり果てた姿で

もう永くないとなった後も

短い最期の瞬間を共に過ごし

無念の中にも一粒種を残せた

妖怪の夫婦のささやかな幸せ

希望の光の具合がちょうど良かったです

 

鬼太郎くんの横顔を見ると

愛らしく丸みを帯びた顎のかたちや

白眼がちの大きな丸い瞳はお父さん譲り

亜麻色のふわふわとした髪や丸くて可愛らしい鼻筋はお母さん譲り

ちゅんとした口元と流れるような眉毛の形はどっちに似たのかな

でもどちらかといえばお母さん似な気がする

2人が遺した

かわいいかわいい子供でした

 

うーん、良い

他にも思うところはいっぱいあるけど

また見に行きたいなあ