書く
思っていることを表現することが
恥ずかしいことになったのはいつのことだろう
生きていることが恥ずかしいことになったのはいつのことだろう
その昔
通っていた高校には
有志が作る文芸誌の文化がありました
文才には決して自信がないものの
単位の都合もあり、一度だけ寄稿する機会がありました
匿名での寄稿が許されていたということもあり
思っていること、感じていることをそのまま
A4の用紙にぶつけて
詩のような何かを無理やり書いて
10ページ程のものをひり出しました
日頃悪目立ち以外の方法では目立たないような、気色の悪いオタクだけれど
その時書いたものはたまたま誰かの琴線に触れたのか
読者アンケートで好評を博したことは
当時の学校生活での数少ない思い出として今でも残っています
その後、また寄稿しようとも思ったけれど
誰が書いているかバレたら恥ずかしいし
余計に周囲に気持ち悪がられるだろうな
という思いが先行して
結局今の今までお蔵入りになってしまいました
来世で何かを表現することがあれば
その時は恥ずかしがらずにいたいものです