思い出すために
ここ数日
現在連絡が取れる中学・高校の友達全員と会う機会に恵まれました
もとより友達が少ないので、片手の指でも余裕で収まるほどの人数ですが
ご協力いただきありがとうございました
思った以上に記憶というのは齟齬が生まれるものですね
やはり中学高校時代の記憶は軒並み消し飛んでいました
存在を忘れ去られた学校行事や
明らかな時系列の矛盾が
掘れば掘るほど見つかる
修学旅行の思い出が、行き先からして食い違っていたり
「あの時歌ってた曲」として聞き覚えのない旋律を口ずさんでいたり
埋めた覚えのないタイムカプセルの存在を知ったり
誰が本当のことを覚えているんだろう
わたしが「覚えている」記憶はどこまで嘘なんだろう
どこまで「思い出したくないこと」を忘れていられるのだろう
唯一しっかりと覚えていたのは
当時心に染みた寺山修司の詩の一節だけで
それだけは多感な脳の回路に刻み付けられています