世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

発酵

学生時代の夢を見だしたら

おっさんおばさんの始まりとはいいますが

気づけば学生時代もだいぶ昔の話となり

幻覚のような学生時代の夢を見ることが増えました

 

昨日、久しぶりに深く長い眠りに落ち

 

卒業してからゆっくりお会いしたことはなく

スペースなどでもご一緒したことのない

学部学科の違う大学時代の先輩と

同じイタリア語の授業を受ける夢を見ました

 

人間、声の記憶が最初に消えるとはいうけれど

あれぇ、さっちゃんもこの授業取ってたの?

の言い方が記憶のままで

 

そりゃ夢なんて

記憶の破片を再構成した代物なんだから

都合のいいところは記憶のまんまで

それ以外は適当なモザイクになってるだなんて

当たり前なんですけどね

 

もちろん私は学生時代にイタリア語は勉強していないし
たぶんその先輩もイタリア語とは無縁の生涯を送っているし

キャンパスの構造や諸々の細かいところは

小学校と大学とラウンドワンとが

一緒くたになったようなごちゃまぜの空間だっけど

そんなことはどうだってよくて

 

そんなことより

夢の中の先輩の私服が

ありえないくらいチャラかったのと

もう先輩が学生な訳ないし

ましてやあの先輩が

下級生と語学を一緒に受けるだなんて

まずありえないじゃん

って気づいたことで目が覚めたから

起きてからちょっと笑っちゃったけど

 

じゃあ私服どんなんだったっけって思った時

声も顔も音ゲーやってるとこも

鮮明に覚えてるはずの先輩の

首から下が

いつのまにか思い出せなくなってることに

気づいちゃって

ちょっとおセンチになっちゃった

 

十年一昔ってよく言ったもので

良いも悪いもどんな記憶も

十年という時期を区切りに

少しずつ、少しずつ発酵していって

昨日のことのようには思い出せなくなっていく

そんなように思うようになりました

 

先輩方、みんな元気かなあ