世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

心のふるさと

アドベントカレンダーって

誰が最初に考え始めたんだか知りませんが

良いものですよね

 

12月の間を目標に

とりあえず書いてみようと思います

気が向いたらその先もね

 

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今となってはオールドミス

厄介者扱いされることの方が多くなった私でも

数十年前はさぞかしかわいらしいクソガキだったんですよ

 

海の向こうを転々としていた幼少期でしたが

10歳になる少し前くらいまでは

店も娯楽も決して多くはない

川沿いの田舎町に住んでいて

それなりに幸せな暮らしを送っていました

 

町としては、ほぼ唯一の大きな祭と

言わんばかりに

家としても、正月や七五三といった節目を

満足に迎えられない分の

埋め合わせといった具合に

盛大にクリスマスを祝ったものです

 

街中の屋根にはサンタクロースのオブジェが

競うように煙突に向かい

庭には所狭しと思い思いの電飾が施されて 

少し栄えたところに出れば

クリスマスマーケットの

小さい屋台がそこらじゅうに立ち

栗だの芋だの肉だの飴だのを

子供の小遣い程度の金額で売っていました

小さい子供ともなれば

少しばかりおまけしてもらったりもしたものです

 

身を切るような寒さの中で

熱々のおやつを頬張る

子供心にサイコーの時間

もう何十年前の記憶だというのに

鮮明に覚えています

 

いくつか住んだ街の中で

唯一ふるさとと呼べるくらいに

記憶が蓄積された町

 

最近、飲んだ勢いで

記憶の中の通りや街並みをGoogleマップで見てみたら

ほとんど街並みが記憶の中の姿から変わっていません

やはり変わり果てたのは人間だけでした

 

海の向こうの暮らしは楽しいことよりも

つらいことの方がずっと多くて

当時のような生活は生涯勘弁ですが

もう一度、里帰りくらいはしてみたいものです

そんな金も時間もスペックも

生憎手に入る予定がないので

せいぜい来世に期待といったところですがね