世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

古き良き

昨日に引き続き松の興奮冷めやらぬといったところですが

6話アバンで、久方ぶりにイヤミが表舞台に立っていたんですよ

1話から5話までほぼ舞台装置的なチョイ役としてしか登場しなかったので

ひそかに推している身としては寂しい想いをしていたところでした

 

役どころとしては、

街明かりが照らすレトロな繁華街の通りで

サラリーマンに扮するおそ松とカラ松をエッチなお店へと誘うといったところでしたが

まあ最高にハマり役でしたね

 

イヤミのおじさんは

表情から真意が読めず、近づいたらポマードの臭いが香りそうな

世界一胡散臭いおじさんなので

世界一客引きが似合うんですよ

 

でもよく考えたら今の時代

あんな露骨な客引きはどこの街でも規制されるし

どこも不景気だし、新幹線や飛行機も進化したから

「ホテルに泊まるサラリーマン」もだいぶ数を減らし

何よりこんなご時世だから

出張先に泊まって夜遊びをするサラリーマンなんていう存在も

もう過去のものになってしまったんですよ

 

これまで散々「過去の栄光」ネタで弄られていたイヤミは

もはや「昭和のスター」というアイデンティティにすら触れられずにスルーされて

「昭和」も「平成」も昔のことになってしまったんだなあと思わせるものがあって

 

一連の物語の中で

令和のコンプライアンスに配慮し

ひとりひとりの登場人物の人格や人生を深掘りする松3期の潮流に対して

夜のお店でのぼったくり、という限りなくギリギリを攻めるストーリーで

登場人物の「キャラクター性」によって成り立つ

1話完結でのスターシステムを採用したこの小咄は

まさに対局にあることも

より一層イヤミたちが「時代に置いていかれた」という雰囲気を醸し出しているような気がします

 

ギャグのテンポも良く

ありがちなオチながらゲラゲラと笑ってしまいましたが

どこかレトロ感漂うエピソードに

心なしかおセンチな気分になっちゃいました

 

ストーリーの中で

イヤミにスポットライトが当たる回も見たいところですね