世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

松野の結婚

松野たちが結婚について語っていましたね

画面の中の松野たちがあまりにも

生を与えられ、社会に生きていたので

一夜明けて、一日が過ぎて

ようやく凪いだ心で考えています

 

とりあえず見た所感をまとめると

松野おそ松くん:

結婚には多少憧れるけど、自分はするつもりない

松野カラ松:

「結婚」と「結婚したオレ」に夢見てる

松野チョロ松:

「自分は結婚できる」と夢見てる

松野一松:

結婚ってなんだろう

松野十四松:

結婚には憧れるし、するつもりもある

松野トド松:

「世界一の誰かと結ばれたボク」に夢見てる

 

せっかくなので例の如く4象限にプロットしてみました

そして3話で現実を突きつけられる弱井トト子の存在も組み込みました

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右上: 結婚願望は高いが、現実味はない

次男は「結婚したオレ」と「(オレの)ジュニア」に夢見る気持ちが強くて

相手の女よりも自分と、自分の分身たる子供への意識が高まっているのがよくわかりました

夢見すぎて一周回ってもはや結婚願望があるのかもよくわからない

 

三男と末弟は、どちらもなんの疑いもなく

「自分は結婚する」

「結婚とは愛した人と結ばれること」

と根拠なく信じていて

三男に至っては

「自分は結婚する」どころか「結婚できる」と根拠なく信じているように見えて

タチが悪くて良いです

ところで、本編中で結婚未遂からのまあまあアレな目に遭ってる2人が

結婚に夢見てるのはどういうことなんでしょうかね、特に次男

 

左上: 結婚願望が高く、ある程度現実を見ている

松野十四松、

おまえ海パンとスリッパで過ごすのやめて職見つければすぐ何とかなりそうだな

結婚できるかどうかは知らないけどちゃんとした人として生きていけそうだ

 

そして作中で「明確に異性から拒絶される描写」が1番少ないような気がする

1期9話でも彼女ちゃんとコミュニケーションが取れていたし

えいがでも「高橋さんが密かに想いを寄せていたのは十四松なんじゃないか」って密かに思ってる(※ エンドロールでの写真参照)

 

左下: 現実的に考えて結婚したくない

松野おそ松、おまえはそういう男だよ……

おそ松も一松も、自分のことをよくわかってるが故に

結婚という概念に対して自分には縁遠いことと一線引いて見ている

さらにいうと

一松の結婚願望の乏しさは未知の物事と赤の他人への恐怖がかみ合わさった結果として

「結婚」という未知の概念に想像力膨らましている部分もありそうだけど

対しておそ松は、

「ちゃんとした人は結婚する」という世間の目を意識しているから結婚の話題を嫌がりつつも

「自分の生活を他人に合わせる」ことへの明確な拒絶が見られて

さらに現実の社会の片鱗を感じてしまいました

松野おそ松は将来に不安を抱える妙齢の視聴者をえぐるのが上手い

最高の狂言回しですね

 

右下: 結婚にも憧れるけどそんなことよりちやほやされたい

弱井トト子は、六つ子以上に早くから

結婚を意識させられているけれど(1期24話)

そんなことおかまいなしで現実逃避に勤しんでいる

石油王の1人でも来れば夢の結婚生活も悪くないけどね、くらいの認識

 

よく考えると、登場人物の中で1番崖っぷち感が出ていると思う

それでもトト子が信じようと決めたものだけを信じるのは

自分で決めた生き方だから悲壮感よりも魅力が勝つ

 

ああ、すっきりした

******

ところでこれ

結婚に夢見てる次男三男末弟って

数話前でシャケウメの行動を共にしていた連中ですよね

当初現実を突きつけてくる存在だと思い込んでいたシャケウメだけど

もしかすると、これは将来を夢見ることの象徴なのかもしれない

そんなことを思いました

 

そして君たちの誰かがもし将来所帯を持つことがあるとすれば

その頃には、松野たちを「六つ子ちゃん」として君たちを観測することはできないから

せめて遠くで幸せに生きることを祈りたいです