世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

ショート

ここ1週間ほど

脳がまともに動いていません

物の名前が出てこない、会話の速度が遅い

幼子にも劣る語彙

 

先日見たライブでの

遠くからでも匂い立つほどの美、

呼吸も殺してしまう程の造形

高純度で高温の衝撃波で回転に回転を重ね

オーバークロックした脳味噌の回路か

稼働しすぎた下垂体の歯車が

焼き切れてしまったのか

それともオーバーヒートの寸前に

ただブレーカーが落ちているのか

 

いい加減感受性や五感の鋭敏さが

失われてくるような年代ですら

この始末ときている

 

ライブを見た後はいつもこうだけど

普通に生活に支障が出てしまうので

ご勘弁願いたい

短い夜を意味もなく歩くのには

ぴったりの季節がやってきました

街中にも意味もなくそぞろ歩く若者が

 

無理もない

風も気持ちいいし

ほどよく空気がまとわりついてくる

 

近場の銭湯で

かるくひとっぷろ浴びて

靴を履き替え外に出たら

涼しい夜風がTシャツの裾を靡かせて

蚊取り線香の煙と

しっとりと湿った緑の匂いがした

 

夏だ

 

いや待ってまだ少し早くない?

季節なんてもう少しゆっくり過ぎたっていいのに

指先

今、爪が

爪だけがかなり美しいです

瑠璃色を基調にした

天の川を閉じ込めたような爪

 

夏の夜空のような途方もない奥行きと

都会じゃ見えない星々のような儚い煌めき

月が空高い海岸のような静寂と

煌めきと色気とを詰め込んだような色彩

 

何度写真に残そうとしても

ありのままに及ばない表情

 

夜中、人気の減った往来で

まっすぐ手を伸ばすと

指先からそのまま吸い込まれそうで

街の空気に溶け込めているような気がして

 

連休とは打って変わって

人と顔を合わせていないのが

もったいないような気がしてもどかしい

 

そしてひと月も経てば

また塗り替える羽目になるのが

早速惜しくなってきています

 

網膜

このブログに書く内容については

はじめから特に決めずにいます

ざっくり140字を超えるものを書ければなんでもいいかなあ、と

 

とはいえ

普通に仕事して 仕事して 帰る

みたいな1日だと

特筆すべきことなんていうのは起きなくて

 

せいぜい昼休みの空の青

そこに向かって伸びる摩天楼の銀色

木々の若葉の緑

生垣に散るつつじの朱色

 

そういった瞬時の色彩が

何も起きない一日故に

やたら鮮やかに残っている程度です

こうやって書いておかなければ

明日には忘れてるような断片

 

あとは週末見たライブの

喉奥から凍り付かせて

大脳、脊髄、下垂体とまとめて鷲掴みにされるような

刺激と熱狂の残滓が

網膜のどこかにそのままの解像度で焼け残って

引き続き脳をとろかしていて

もっと もっと もう一度見せてください

聞かせてください

と、やかましくしている

 

イベントの後はいつもこう

残った虚像と、終わってしまった虚脱感とを

うまくいなしながら

日常に戻れるのかなってゆるゆるとチルアウト

 

おやすみなさい

何度目かの無題

生活に思考の余白が生じる隙が減って

いつのまにか書かなくなっていた雑記を

何度かの三日坊主の果てに

続けていこうと思います

 

節目となる年齢に近づき

焦り、衒い、諦観に至れないことなどの雑念が

重くのしかかるような気がしていて

目を閉じていても

隣の芝生が勝手に足裏にまとわりつくような感覚と

自分の無価値性

忘れること、忘れられることの恐れとが

肉体と思想と感覚器との連動を損ねているのと

 

歳を重ねて

思考のスピードと持続性が落ちているのと

五感が鈍麻していること

快不快に対して

ありきたりな表現しかできなくなっているのを痛感して

 

せめて自分の内心と感覚だけでも

自分のものにして肯定するために

たまには文字にして残そうと思いました

 

感じたことを表すのに

私に1番適しているのは

なんだかんだで

必要なことを濃淡をつけて

必要以上に足し引きせずに表現できるのは

誰に向けるでもない日本語の言葉、のはずですが

何かを表現しようと無理に思わずになにかしら書くのが

続けるコツなのかもしれない

 

枯れ木も山の賑わい

なにもなくてもなにかしら書こう

誰かのサンタクロース

前回少しだけ触れましたが

この冬は徳を積もうと思います

 

徳の積み方にもいろいろありますが

 

去年の私は異常独身だというのに

「子供に対して何かをしたい」

と母性本能が誤作動した結果

近所の児童養護施設

クリスマスプレゼントを贈るなどしていました

 

エゴの極みとはいえ

なんだかいいことをした気分になれたので

 

今年もなにかしらやってみようと思います

せっかくなので今年も

サンタクロースまがいの事をしたいのですが

今日から始まるちょうどいいのがありました

https://booksanta.charity-santa.com

 

やることはかんたん

 

好きな本を本屋で買って

「ほなこれブックサンタで」といえば

クリスマスの夜に自分の推し本を

任意の子供の枕元に(?)送れるんです

 

早速明日、仕事上がりにでも

少しばかり本屋を覗こうと思います

 

本好きと

徳を積みたい各位

一緒にこの冬サンタクロースになりませんか

皆の衆

徳、積んでますか?

 

平穏な毎日のため

自らの信念のため

明日の幸せのため

KinKi Kidsのチケットのため

 

ままならないことの方が世の中多いですが

徳を積むことで

良いことが起きるんじゃないかって

気休めのトリガーを

発動させられるのであれば安いものです

 

偽善上等エゴ上等で

適当な団体に適当に金を振り込んだりして

カスみたいな人間性

一筋の蜘蛛の糸を垂らそうとしていますが

 

季節柄か母性のバグか

限界異常独身女性なので

この時期になると

「だれかのサンタクロースになりたいな」

と毎年思うんですよ

サンタクロースってなんぼか徳になりますよね?

 

しばらくはサンタの口でも模索してみようと思います