世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

指先

今、爪が

爪だけがかなり美しいです

瑠璃色を基調にした

天の川を閉じ込めたような爪

 

夏の夜空のような途方もない奥行きと

都会じゃ見えない星々のような儚い煌めき

月が空高い海岸のような静寂と

煌めきと色気とを詰め込んだような色彩

 

何度写真に残そうとしても

ありのままに及ばない表情

 

夜中、人気の減った往来で

まっすぐ手を伸ばすと

指先からそのまま吸い込まれそうで

街の空気に溶け込めているような気がして

 

連休とは打って変わって

人と顔を合わせていないのが

もったいないような気がしてもどかしい

 

そしてひと月も経てば

また塗り替える羽目になるのが

早速惜しくなってきています