森羅万象に触れた日
縁あって
2日連続で東京ドームに行くことが叶いました
初日は2階席、2日目は1階席でした
KinKi Kidsに魅了され
時に支えられること20年をゆうに超えるというのに
お恥ずかしながらコンサート参戦は初でしたが
余韻に浸りすぎて
飲み込まれそうでした
長らく写真の向こう側
映像の向こう側
憧憬の象徴といった存在だったKinKi Kidsが
目の前に
指先の質感までわかるほどに
地面に影を映しながら
現れていたのです
そして
息遣いすら聞こえそうな距離感で
剛くんの口が開いた次の瞬間
上下左右 まえうしろ
360度の響きに包まれました
少しずつヘルツの異なる堂本剛という存在が
耳を 体を包み込む
そして光一くんが口を開くと
まっすぐなひびきが
山なりに正面に飛んできて
鼓膜に優しく着地する
ふたりが同時に口を開くと
全身の毛穴が引き締まるほどの豊かな音が
まるで教会で聞く讃美歌のように
頭のてっぺんから足先までを包む
五感が足りない
そして圧倒的な音の力からは
不釣り合いなくらいゆるくて笑わせてくるMC
魅了されない人類がいますか?
2日目は縁あって
1階席のかなり前の方にお邪魔することができたのですが
途中ゴンドラに乗ってふたりがお近くに来てくださり
指先の質感や顔の造形まで
はっきりとわかるほどに近くにふたりが
ふたりが
手を振ることも忘れ
拝むような姿勢になってしまい
MCで光一くんに弄られたような
「僕たちが近くに来ると手を振るのもキャーキャー言うのも忘れてこちらを凝視してくるファン」
の極みになってしまいました
MCの中でも度々触れられていた25周年の歩み
つらいこと、大変なことも少なくなった
その度受け止め付き合っていくふたりの姿
ふたりが我々聞き手に届けた愛
少なくとも
この2人がマイクを置くその日までは
生き続けようとしなければ
それでこそ一聴衆としての誠実な姿であろう
強く、そう感じさせる時間でした
冬もまた行くからね