世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

面相

桃の節句、とはいうものの

桃が咲くには些か寒すぎるような1日でしたが

今週のお題「雛祭り」にちなんでもうひとつ

思い出したこと

 

実家には雛人形がありました

 

一人娘の私に

行き遅れの様相が深まりつつある近年は

気を遣ってか面倒になってだか

日の目を見ることもなりましたが

 

祝われることこそなくてもそれまで

人形だけは毎年飾られたものです

 

よくある雛人形

お内裏様とお雛様、三人官女と五人囃子と

その他諸々のメンバーが揃った奴ですが

 

三人官女のうちひとり

真ん中の人形が

お世辞にも美しいとは言えない顔立ちだったんです

 

眉毛がないのはまだしも

鼻と口元、否顔の骨格が歪んでいて

肌艶も悪く

他の二体と違って

顔が持ち物で見えないように飾られている姿に

勝手ながら少しシンパシーを感じていました

 

だいぶ大きくなってから知りましたが

三人官女の中で唯一の既婚者かつ

1番年嵩の責任ある立場だったのが

真ん中の(不細工な)人形だとのことでした

眉毛がないのはその為だとか

 

勝手にシンパシーを感じていたのはなんだったのでしょう

そして何故その既婚の人形だけ

わざわざ不細工に作ってあったのでしょう

 

童謡「うれしいひなまつり」が

全く嬉しくなさそうなことと並んで

謎のままです