世界は今日も美しい

政治と野球のことは書きません。

時計

今週のおそ松さんは見ましたか?

松野一松くんが終始よかったですね

 

誰しもに平等に与えられてるものは時間だけ

だなんて洒落臭い言葉がありますが

今回は特にそれを強く感じましたね

 

慌ただしく生きる周囲の世界から一歩離れて

「俺たち、違う時計で生きてるから」

と零す松野一松

 

感情の機微が繊細で

その繊細さをよく理解している彼らしい

罪悪感を麻痺させるような

なんて優しい言葉なんだろう、と思いました

 

チョロ松くんも一松くんも

本当はわかってるのか

はたまたわかってないのか

流れる時についていけず立ち止まる

彼らも平等に歳を取り

現実から「取り返しのつかない」

と言われるような年齢へと近づいていっている

 

彼らの時感は止まっていると思いきや

過去の出来事が確実に蓄積していたり

三十路に差し掛かっていることが示唆されていたり

止まっているようにみえているだけで

 

より一層「違う時計」という言葉の悲しみが際立つように思えるのは

「視聴者の目」で見てしまってるからでしょうか

 

反面

トトデレラに扮する弱井トト子は

若さと美貌と

それらを持つ故に育まれた自己肯定感と傲慢さ

を本編同様に持っていて

 

自分の美貌を最大限活かして

裸一貫王宮に乗り込み

惚れられた強みをいいことに

王子を自分のペースに巻き込み資産を巻き上げるなど

刹那的な行動を取り続ける

 

その振る舞いの是非というのは置いておいて

いずれ消えゆく武器をフル活用して無双する彼女は

1番「時計」の存在を理解しているように思えました

 

かといって

本編の弱井トト子嬢がキャラクター紹介や

AIに代弁された神の視点から「クソ」と評されていることからも

トトデレラの言動も一概に賞賛されているのでもないんですよね

召使いを虐める性悪母娘(母娘?)に

ナチュラルに無神経な王子様

全員愚かだけど全員生きたいように生きている

 

踊る阿呆に見る阿呆

同じ阿呆なら踊らにゃ損損