爪
美しいものが好き。
できることなら美しいものだけ見聞きして生きていたい。
欲を言えば風光明媚な地で、顔のいい男たちを精巧に象った彫像に囲まれて余生を送りたい
でも所詮自分は汚泥すすり虫なので
着飾ったりすることで自分を美しい側に寄せる行為は
なんか自分ごときが「美」を目指すことで「美」の概念が毀損される気がして気後れする現象、ありますよね。
あとキラキラした人が怖いから
服を買いに行く服がないし
髪切りに行くのも人生1ヶ月分くらいの体力を使う現象、ありますよね。
そんな終わった自意識のオタクでも
唯一続けられている「美」の行為
爪のメンテナンスです
ある時意を決して入ったネイルサロンが
良い意味でとても敷居が低く
居心地も腕も確かなところだったこともあり
ブランクはあれど通い続けてはや1年半
(現在は2つのマスクとプラスチックの衝立越しに)
動画見たりおしゃべりしたりしながら塗っていただいてます
爪の先って自分の一部でありながら、鏡に映る自分からは切り離して考えられる不思議なパーツ
ふとした拍子に目に入ってもう少しがんばるかってなんとなく思えます
他人の目に入ることより自分の目に入る時間の方が長いから完全に自己満足だとしても
指先に社会性が宿る気がする
感染症蔓延るご時世で数ヶ月ご無沙汰してたけど久々に行ったらやっぱり元気が出ました
次塗り替えるときはどんな季節になってるかな
1ヶ月後まで生きてみるための予定を立てて
気分と自己肯定感を上げるための1日300円足らずの投資
悪くないですね
次は何色にしようかな